仲間や社会を想い創り続ける。エクアドルのチョコレートメーカー「リパブリカ デル カカオ」の秘密

2022年が始まり早くも2週間。街中もバレンタインシーズンへと移ろいを見せています。

BAKE INC.でもこの時期は各ブランドの商品も焼き菓子の美味しさを引き出すチョコレートを各国から探し、バレンタイン限定の商品としてお届けしています。

BAKEのギフト菓子の代表格であるPRESS BUTTER SANDからは「ガナッシュサンド〈フランボワーズ〉」(以下、ガナッシュサンド)が2022年1月15日(土)に発売されます。

今回の記事ではガナッシュサンドに使用するホワイトチョコレートを生産している、エクアドルのビーントゥバーチョコレートメーカー「República del Cacao(以下、リパブリカ デル カカオ)」のマーケティング担当ベレンさんとシェフのアンドレアさんにお話を伺いました。

きっかけはパリで食べたひと粒のチョコレート

今回発売する「ガナッシュサンド」をはじめ、日本国内でも多くのパティシエやメーカーが「リパブリカ デル カカオ」のチョコレートに注目されているようですね!
ブランドを立ち上げたきっかけについて教えてください。

ベレンさん:エクアドル人である創設者のチリボガ兄弟が2005年にパリのとあるショコラトリーで「世界で一番美味しいチョコレートです」とお店のスタッフから提供されたチョコレートがエクアドル産のカカオから作られたものだったことがブランドが始まったきっかけです。

そのチョコレートを食べたとき「なぜこんなにもおいしいカカオを使ったチョコレートを自国であるエクアドルで生産できないのか?」と考えた2人が「リパブリカ デル カカオ」を立ち上げました。

エクアドルでは土地柄、高地での酪農や低地でのさとうきびの生産など、チョコレートづくりに必要な高い品質の原材料を生産できる環境が整っているということも大きな理由のひとつです。

材料の多くをエクアドル国内で生産する「República del Cacao」

「リパブリカデルカカオ」のチョコレートの特徴はどのようなものですか?

ベレンさん:ラテンアメリカで生産された、カカオ豆、ミルクや砂糖を含めた多くの原材料を使用し、エクアドルでチョコレートへと加工していることが「リパブリカ デル カカオ」の強みです。

もう一つの強みは、カカオ豆の品質にこだわりを持っていることです。

産地特有の味わいを強く感じられるシングルオリジンカカオを使用したチョコレートに加えて、エクアドルだけなくペルーやドミニカ共和国など、南米産カカオをブレンドすることで、気候などに左右されない安定した味わいをもち、マイルドさを出したチョコレートもあります。

今回PRESS BUTTER SANDの「ガナッシュサンド」で使用したホワイトチョコレートはどのようなチョコレートですか?

ベレンさん:今回BAKEの「ガナッシュサンド」には、カカオ豆「アリバ種」のホワイトチョコレートが使われています。アリバ種はファインアロマカカオ(香りが良く、品質の良いカカオ)のひとつなんですよ。

ホワイトチョコレートに使用しているミルクは、雪に覆われたカヤンべ山(標高5,790m)の麓にあるトゥルクチョ村の酪農コミュニティで作られており、口どけがなめらかで、少しバニラのような香りがするのが特徴です。ミルクがラズベリーの酸味をまろやかにしてくれるので、バランスの取れた味わいに仕上がると思います。

チョコレートを生産する上で難しいことはありますか?

ベレンさん:困難というよりは、おいしさのクオリティを保ち続けることに気を配っています。

たとえばチョコレートに使用するミルクは昔ながらの搾乳方法を取り入れている為、その製法を守りながら製品のクオリティを安定させることは容易いことではありません。

また、カカオ豆だけでなく、シングルオリジンのカカオバターも数が少ないのが現状です。

トレーサビリティも徹底し、チョコレートの製造に携わっている生産者の顔が見えることが私たちの強みであると思っています。

「生産者は仲間」。酪農以外の事業にも伴走していく

「リパブリカ デル カカオ」ではサステナブルな取り組みにも注力しているとお聞きしたのですが、具体的にはどのようなことをされていますか?

ベレンさん:私たちは生産者の皆さんを、売り手・買い手ではなく仲間であり、コミュニティだと考えています。

牧草のクオリティを高めるための研修を行ったり、酪農一本で暮らしていくことが難しい小さな村全体の収入を増やすため、ガストロノミーイベントを企画して関係者のコンタクトを増やしたり、紅茶やハーブの栽培も行ったりと、酪農以外の収入も得られるようなシステムを築いています。

共においしいものを作ることだけでなく、仲間のより良い仕事や暮らしにもコミットしているのですね。今回はPRESS BUTTER SANDと取り組むことで、どのようなことを期待していますか?

ベレンさん:今回のコラボレーションによってBAKEさんのクッキー生地と弊社のチョコレート、互いに知識の共有をすることにより、さらにおいしい物を生み出すことができたと信じています。

コロナウイルスの流行が落ち着いたらエクアドルにもぜひ来てほしい。私たちのチームや生産者を紹介したいです!

次は専属シェフのアンドレアさんに質問です。今回発売する「ガナッシュサンド〈フランボワーズ〉」のお味はいかがでしょう?また、ペアリングにおすすめの飲み物も教えてください。


▲左:「ガナッシュサンド〈フランボワーズ〉」を試食するアンドレアさん、右:「リパブリカ デル カカオ」ベレンさん

アンドレアさん:フィリングがとてもクリーミーですね。ラズベリーのしっかりとした味わいをミルクが補完していて、バランスの良いサンドだと思いました。

ペアリングするならレモングラスやベルガモットなど、柑橘系のハーブティーが合うのではないでしょうか。

けれど一番はエクアドルの高地でとれたミルクが合うと思います!(笑)

「リパブリカ デル カカオ」のチョコレートはおいしいチョコレートというだけではなく、社会や環境を大切にしている価値のあるチョコレートだと思っているので、エクアドルならではの味を日本のみなさんに食べてもらえるということが幸せです。

国境を越えたタッグを組むことができて私たちも幸せです。最後に「リパブリカ デル カカオ」の今後の展望について教えてください。

ベレンさん:今後はメキシコ産やブラジル産など、新しいラテンアメリカの国のシングルオリジンチョコレートの開発や、ドバイなど新しい市場の開拓を考えています。

これからも「リパブリカ デル カカオ」は“エクセレンス、コミュニティ、ファインカカオ、ローカルカカオ”の4つの信念を持ちながらおいしいチョコレートを世界に届けていきたいです。

上質なチョコレートの生産だけでなく、仲間の仕事や暮らし、社会ををより良くするための取り組みも続けている「リパブリカ デル カカオ」。

「ガナッシュサンド〈フランボワーズ〉」を通じて、創るところから口にするその瞬間まで、沢山の方の笑顔へと繋がることを願って。バレンタインにはぜひありがとうの言葉と共に大切な方へ届けてみてくださいね。

「ガナッシュサンド〈フランボワーズ〉」の詳細はこちら

写真提供:ヴァローナ ジャポン 株式会社
執筆:屋宜美奈子

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